僕の拙いブログによく★をつけてくださるはてなのブロガーさんに、マンホールの写真を撮られてる方がいらっしゃいます。その写真がとても素敵です。マンホールってデザインされているのですね、と、当たり前なことに今更感動してしまいまして、これからは僕もいろんな国にいってマンホールの写真を撮りまくろうと思った。
そして、僕は一枚だけ、今僕が仕事をしているザンジバルのマンホールの写真があったことを思い出し、すごく時間がかかったけどやっと見つけ出した。
アフリカ大陸は、大きく分けるとサブサハラ(英: Sub-Saharan Africa、サハラ砂漠の下(南)のアフリカという意味)と、サハラ砂漠とその北側の中海沿岸の国々に分かれるられる。サブサハラのことを、ヨーロッパの人たちにはBlack Africaと呼ぶ人もいる。実際北側の人たちは、アフリカだけど宗教もイスラム教であり、人種もアラブ系に近い。多くの日本の人たちが想像するアフリカ、サバンナの大草原と野生動物と赤いマントのマサイ族は、サブサハラだ。
インド洋に面したアフリカ大陸の東海岸の国々、すなわちザンジバル、タンザニア、ケニア、ウガンダ、ブルンジ、ルワンダ、コンゴ、モザンビークは、もちろんサブサハラでありスワヒリ文化の国である。言語ももちろんスワヒリ語。このスワヒリ文化は、アラブの文化とアフリカの文化の融合である。ザンジバルに関して言えば、8世紀ごろから今のオマーンをはじめとするムスリム商人がスパイスを求めてやってきた。その後はアラブ人による奴隷貿易の拠点となり、17世紀からはオマーンの支配下にあった。このマンホールのデザインもその影響が色濃く残っている。おそらく、サブサハラアフリカの中でアラブの文化が一番色濃くのこっているのは、ザンジバルだと思う。
文化の融合って、きれい事だけではなくて、その過程でいろんな悲劇があったんだろうとは想像できる。でも融合してしまえば、融合による美しさは生まれるんだなあって思わせてくれる国です。ザンジバルは。そのあたりのことは、2023年8月12日のブログ「想像と調和」にも書かせてもらいました。融合はできるんですよ!