奇妙な形の野菜たち

Literature, photograph, music, guitar, and alcohol (sake, whiskey). What I love and never stop

まっすぐな国境線

前回は国の名前について書いたので、今回は国境線について考えてみたいと思う。大陸での国境は一般に、山や川,湖などの自然の地形に沿って曲がりくねったものが多い。しかし世界地図を広げてアフリカ大陸を見ると、まっすぐな一直線の国境が目立つ。僕はス…

国に名前をつけるということ

ザンビア(Zambia)、ブルキナ・ファソ(Burkina Faso)、エスワティニ(Eswatini)、ミャンマー(Myanmar)。僕はこれまで沢山の国で仕事をしてきたが、この4カ国はその中で国の名前を変えたことがある国である。アフリカが3カ国、アジアが1カ国になる(ミ…

9月になると思い出すこと

この時期になると、いつも思い出す。 あの時、僕はスリランカのプロジェクトに従事していた。コロンボの日本食レストラン、「日本橋」のカウンターで、肴をつまみながら熱燗を飲んでいた。カウンター越しに見えるテレビで、BBCのニュース番組を見ながら。番…

無駄なことが好き

今日はアフリカやアジアをちょっと離れて、僕のbehaviorについて話してみよう。Behavior、それは挙動、振る舞い、素行、習性・・・、僕のそれは無駄が多いというのが特徴だと自分でも解っている。無駄、広辞苑第七版で引いてみると、「役に立たないこと」、…

影と陰

一つ前の記事でフィルムの事を書いたので、もう一つ僕のフィルム愛に関して語ろうと思う。フィルムは、白黒は富士フィルムのネオパン400P RESTO、カラーはコダックのコダクロームを使っていた。どちらも、もう10年以上も前に製造を停止した。 写真はやはりザ…

曖昧であるということ

今回のザンジバルの出張には、仕事用のデジタルカメラに加えてフィルムのカメラも一台もっていった。実は僕がプライベートで本格的にデジラルカメラを使うようになったのは、2018年からであり、それまではフィルムカメラがメインだった。もちろん仕事ではデ…

僕たちが凄い勢いで失っているもの

僕が社会人になった1983年、就職した会社では始めてファックス機が来た。あの頃、まだファックスのある会社は少なかった。メーカーの営業マンが設置を終え、会社に準備が整ったことを電話で(もちろん固定電話)伝えると、しばらくしてからファックスは複雑…

創造と調和

アメリカのケンタッキー州には、創造博物館があるということを、30年ほど前にそれを取材した雑誌の記事を読んで知った。進化論を否定し、神が万物を創造したことを証明する博物館だという。今のアメリカにそんなものがあるのかと、Geologist の端くれとして…

奇妙な形の野菜

奇妙な形の野菜が好きだ。 野菜は、環境要因により奇妙な形へ成長する。例えば、体の一部の傷によりそこだけ成長が遅まり、他の部分は普通に成長してゆく。根菜が成長中に先端部分へ傷を受けると、時にそれは枝分かれし、一か所から複数の根が生えたようにな…

並列、あるいは同時進行

昨夜、東京に約2ヶ月ぶりに帰ってきた。ネットのニュースで今年の日本の夏の暑さが報道されていたので想像はしていたが、暑い。ドバイから帰ってきた人に言わさせないでほしい。僕は水資源のコンサルタントなので、アフリカ、アジア、中南米、すなわち開発…

アフリカからの帰り道

早朝にザンジバル(タンザニア連合共和国の一つ)を出て、ついさっきドバイに着いた。外の気温は42°、飛行機のタラップに一歩足を踏み出した途端、熱風が体に纏わり付いた。ザンジバルは、サラッと涼しくて快適だった。今日はこのまま深夜までエミレーツが用…